高齢者は毎日外出することによって、死亡率が低下するという調査結果が報告されています。

 

sponsored link

 

調査

イスラエルのJeremy Jacobs医学博士のグループは、1920年頃に生まれた数百人の男女を対象に、1990年から2015年まで追跡調査を行いました。

結果

全ての年齢層において、毎日外出する参加者の生存率が最も高いという結果でした。

70-78歳、90-95歳のグループのデータを下に示します。

縦軸は生存率、横軸は年数を示します。

毎日外出するグループは生存率が最も高く、週に一回以下のグループは生存率が最も低くなっています。

すでに外出できないような疾患を持ってることが原因で外出する回数が減っていた可能性も考えられます。しかし、そのような健康上の影響を統計データから除去しても、やはり毎日外出するグループが最も死亡のリスクが少なかったのだそうです。

また、頻繁に外出する70歳以上の人は、常に家にいる70歳以上の人よりも運動量が多くなることも長寿の要因の一つとして考えられます。

しかし、そのような運動量の効果を差し引いてみても、やはり死亡率は外出する人の方が高い結果となりました。

さらには、毎日外出した参加者がより多くの社会的接触を持つことが関連している可能性があると考え、孤独であったかどうかを考慮しましたが、それでもやはり毎日外出したグループが最も長寿だったことが分かりました。

考察

研究者たちは「この調査結果は、社会的脆弱性、機能低下、合併症などの負担から完全に独立しており、70歳から90歳まで年齢の変化に関わらず、外出することが死亡率低下に関わっているという矛盾のない結果を示している」とまとめています。

また、「今回の調査では、身体的活動が調整されており、外出の回数と死亡率低下の関係は、身体的活動の恩恵に左右されないことが示唆される」と報告してます。

逆に家に留まることが多い場合にどのような負の影響がでるのかについては今後のさらなる研究が必要だとしています。

結論

今回の調査結果では、性別、婚姻状況、財政状態、孤独感、健康状態(自己評価)、疲労、うつ病、身体活動、日常生活難易度、および医学的疾患(聴覚障害、糖尿病、高血圧、虚血性心疾患、慢性腎臓病)に関係なく、とにかく毎日家の外に出れば長生きに繋がるという結果です。

研究者たちは、「在宅高齢者の罹患率が高まってきているので、高齢者が家の外に出ることを容易にし、積極的かつ義務的に自宅以外での活動への継続的な関与を促進することが求められている」と述べています。

 

外出することによって長生きできるという調査結果は実は世界中で報告されています。

日本では、農業に従事している人は健康で長生きという調査結果があります。早稲田大学のある研究グループの調査によると、男性の自営農業従事者は8.2歳も長生きすることが分かっています。

 

家の中に閉じこもりがちな高齢者には、何か外で夢中になれることを見つけてあげることが、長生きする一つのきっかけになるのかもしれません。

 

sponsored link

 

Reference

Frequency of Leaving the House and Mortality from Age 70 to 95

Do you want to live longer? Leave your house every day