我が家が子どもの糖質制限を止めた理由は子供の近視

先日投稿した我が家が子どもの糖質制限を止めた理由1が大きな反響がありました。

なぜかお叱りも受けました(笑)

誤解のないように申し上げておくと、前回の投稿で私は子どもの糖質制限が危険だということを伝えたかったわけではありません。タンパク質を食べない、野菜も食べない、炭水化物しか食べない。そういう子供には糖質制限というアプローチも必要だと考えます。

一方で子どもの糖質制限には少なからずリスクがあるということも知っておく必要はあると思います。

我が家も決して厳格な糖質制限(断糖レベル)をやっていたわけではありませんが、それでも身長が止まりうることがあるということは、糖質制限を推進する側も実践する側も十分理解しておく必要があるのではないかと考えています。

 

で、懲りずに第二話を投稿いたします(笑)

今回は息子とは逆に糖質制限1年で10cmも身長が伸びた娘の視力の話です。

当時の食事は息子と同じくスタンダード糖質制限。お昼だけ保育園で出てくる給食でご飯を食べていました。

 

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初めての視力検査で娘が近視と言われた

娘(4歳)が初めての視力検査で、視力がかなり悪いと指摘されました。0.3~0.4くらいだったそうで、右は特に悪いのだそう。その場で眼鏡の矯正も提案されました。

普段はスマホはおろか、テレビさえほとんど見せないのになぜ視力が落ちるのか全く理解できず、まさに寝耳に水でした。

「お父さんもお母さんも目が悪いから遺伝でしょう」と先生には言われたのですが、私は目が悪くなったのは大人になってからですし、妻もそんなに小さな頃から目が悪かったわけではないので、遺伝と言われてもピンときませんでした(これが遺伝にどう影響するのかはわかりませんが)。

 

なぜいきなり、娘の目が悪いと診断されてしまったのか??

我が家は一般的な食事から比べるとかなり偏った食事をしてきましたから、栄養の側面から視力に関する情報をいろいろ調べてみました。

視力が悪くなる要因

一般的に子どもの視力が悪くなる要因には、主に遺伝説(遺伝的要因)と環境説(環境的要因)に分けられます。

10歳以前から始まる近視は遺伝との相関関係が強く、生まれつき眼球が横に長く焦点が前にずれてしまっていることが原因とされます。

10歳以降から始まり徐々に進行していくタイプの近視は、眼球の成長に伴って起こると考えられています。眼球が大きくなれば、水晶体と網膜の間の距離が長くなり、焦点の位置が徐々に前方に移動します。

ここまでが遺伝説です。

一方の環境説は、長時間のスマートフォンや照明の明るさ設定、栄養バランスといった外的要因によって近視が進むとする説です。遺伝説では説明できないタイプはすべてこちらに分類されます。

 

というのが、Google先生の説明ですがこれじゃ子どもの視力は何も解決しません(笑)

成長期に視力が悪くなりやすいのはなぜか?

しかし、上記の記事の中にヒントがありました。

10歳以降ごろから始まり、徐々に進行するタイプの近視は、眼球の成長に伴って起こると考えられています。

この部分です。

 

正常な視力を持つ場合、瞳孔を通った光が水晶体を通して後ろの網膜で焦点を結び、神経を通して脳内で結像されます。

しかし、近視の場合は、焦点が網膜に到達せずに手前にできてしまいます。この原因の一つが「眼球が大きく育ちすぎてしまうこと」にあるのだそうです。

下の図では左が正常な視力を持つ目、右が近視の目になります。眼球が横長く育っていることによって、焦点位置(Xの場所)が後方の網膜まで届かなくなってしまっています。

糖質制限で近視になるメカニズム

ではなぜ眼球が大きくなってしまうのでしょうか?

これには成長ホルモンが関わっています。

眼球は硝子体、水晶体、角膜、網膜などで構成されていますが、そのほとんどがコラーゲンで作られています。このコラーゲンの合成には成長ホルモンが関与しており、成長ホルモンが多く放出される成長期には、身長とともに眼球も大きくなってしまうのだそうです。

これが焦点位置がずれて近視になってしまうのだそうです。

 

このことについては、Dr. Jason Fungも自身のブログ内で触れています。

If you have higher levels of hormones producing growth, you will get increased height, but also set the stage for other things that grow. Things like breast cancer. Height is not the only thing growing in children. If you have eyeballs that grow too large for their optimal focal length, then you get myopia, or near-sightedness.

成長ホルモンレベルが高い場合は、身長を高くするかもしれないが、同時に他の物も成長段階へと移行させる。例えば乳がんなど。子どもにおける成長とは身長だけではない。最適な焦点距離に対してあまりにも大きな眼球が成長してしまうと近視や屈折異常を招く。

成長ホルモンというと、若返りのホルモンなんて言われていたりするため、私たちは一般的に良いイメージを持ってしまいがちです。

特に成長期の子どもであれば、当然放出されるものであり、どちらかというとそれが少ないことの方を心配してしまいます。しかし、子ども自身の適した分泌量を超える成長ホルモンは、決して良いことだけは言えないことがあります。

このサイトでは、低身長の治療に成長ホルモン治療を開始した途端、急に視力が落ちたという子どもの話が投稿されています。

こちらのサイトでも成長ホルモン治療の注意事項として視力障害のことが書かれています。

私の娘の場合、糖質制限を行った1年間で10cm近く身長が伸びており(ここは息子とは全く逆)、この成長と合わせるように眼球が大きくなってしまったと考えれば、視力が急激に低下してしまったことも理解できます。

糖質制限と成長ホルモン

一般的に糖質制限では、糖質を減らす代わりに脂肪とタンパク質を増やすことが前提とされています。これらも減らせばただのカロリー制限であり、糖質制限で体調を崩す人のほとんどはカロリー制限になっている、という解説も良く耳にします。

したがって、いわゆる普通の食事比べて糖質制限食は必然的に高タンパク高脂肪の食事になります。

実はこの高タンパク食が成長ホルモンレベルを高めてしまう要因になります。

成長ホルモン自体は体内で合成されるタンパク質であり、アルギニン(1)、γ-アミノ酪酸(GABA)(2)、βアラニン(3)、グルタミン(4)、クレアチン(5)、オルニチン(6)、レボドパ(7)、グリシン(8)などのアミノ酸摂取が成長ホルモンレベルを向上させることが分かっています。

そしてこれらのアミノ酸のほとんどは、動物性たんぱく質に含まれています。つまり普通に高タンパク食にすればこれらのアミノ酸も多くなって成長ホルモンも多くなります。

逆に高炭水化物食では逆に成長ホルモンの分泌が弱くなることが分かっています。

つまり、糖質制限+高タンパク食はまさに成長ホルモンを分泌を増加しやすい食餌であると言えます。

肉食中心にすると肌の調子がよくなったりする背景には、縁の下の力持ちとして成長ホルモンが活躍しています。

眼球が大きくなると本当に視力が落ちるのか?

近視の原因が眼球が大きくなることだとすると、成長期を過ぎた大人はみんな近視になるのでしょうか?

もちろんそんなことはありません。

 

確かに、身長と近視の割合には少なからず相関関係があるようです。

平均身長が低い県のワースト3と裸眼視力低下率と、身長が高い県のベスト3の裸眼視力低下率を比べると、明らかに関連があるように見えます(この記事では日照時間に関係があるとまとめている)。

しかし私自身、子どもの頃からずっと背が高かったのですが、視力はずっと良かったですし、眼鏡をかけ始めたのは大学受験の頃からでした。

 

つまり、近視と眼球の大きさも関連はあるけども、やはりそれだけではなく生活習慣もやはり関連があると言えます。

この件に関してはこちらのサイトが良くまとめられています。

このサイトを見てなるほどと納得させられました。

眼科の先生に成長期だから仕方がないと言われ納得していてはいけません。子供の目の使い方をよく観察してください。

急に本が好きになった、お絵描きが好きになった、ゲームに夢中になった、などの時期に近視が進みます。近くを連続して見る時間を就学前なら30分以内、1、2年生なら40分、45分と決めた方が良いです。できるだけ外でも遊ぶようにしたりすることにも気をかけてください。

私の娘は塗り絵やお絵描きが好きなのですが、その時の姿勢が非常に悪かった。机に置いた左手に顎を載せて、塗り絵をしていることが多かったのです。

眼球の発達+近くの物ばかり見る習慣

この二つが娘の目を悪くしたのだろうと理解することができました。

視力回復は可能なのか?

上記サイトでは次のようなことが書かれています。

子供の発達は一様ではありません。3歳のときに視力が良く発達して1.0以上見えることもありますが、逆に見えないからといってすぐに未発達と決めつけるのは行き過ぎです。

片眼の異常や先天性の緑内障などを早期に発見することは意味がありますが、まだ十分に発達していない目を遠視だ弱視だといって眼鏡をつけさせるのは問題です。幼稚園なら年中までは見守っていた方がよいでしょう。

娘は年少クラスに所属しており、来年年中クラス。まだ見守れる段階だと考えることもできそうです。

が、黙って期待してても良い方向に行くとは考えられません。

そこで、もう一度目の構造を見て考えてみます。

糖質制限で近視になるメカニズム

この絵からもわかる通り、水晶体はレンズの役割をしていて、その焦点距離が眼球の大きさに対して近すぎるために近視という状態になっています。

ならば、水晶体の焦点位置を後方に移動してやれば、近視は改善することが予想されます(言うほど簡単ではありませんが原理として)。

水晶体の調整をしているのは上下にある毛様体筋とよばれる筋肉です。

上の図から分かるように、水晶体の焦点を後方に移動してやるためには、レンズを薄くしてやらなければなりません。そのためには、水晶体を調整する毛様体筋も緩めてやることが大事だろうと考えることができます。

逆に言えば、近視の状態というは近くの物ばかりを見すぎたせいで毛様体筋が硬直した状態であり、この筋肉をもみほぐしてやれば視力を正常に戻す可能性があると考えることができます。

大人も近視は治る??

ここまでの話をまとめると、近視の原因は、

  1. 眼球が大きく成長してしまい焦点が網膜より手前に形成される
  2. 水晶体を調整する毛様体筋が凝り固まってしまいピントが合わせられなくなる
  3. 近くの物ばかりを見る習慣によって毛様体筋が凝り固まる可能性が高い

となります。

実は、1を原因とする近視は軸性近視と呼ばれ、治らない近視とされています。

2を原因とする近視は屈折性近視とよばれ、治る近視とされています。また、屈折性近視の中には仮性近視とよばれる一時的な近視状態であり、適切な治療で視力が回復するそうです。

ゲームをしたり本を読んだりと近くを見る時は、毛様体筋という筋肉が収縮することによって水晶体が膨らみ、近くにピントを合わせ見ています。

しかし近くを長時間見ているとこの毛様体筋が過度に働きすぎて、収縮したままになってしまいます。そのせいで近くにピントがあったままの状態になってしまい、遠くが一時的に見にくい近視のような状態になってしまうのです。これを仮性近視といいますが、現在では「調節緊張」「調節痙攣」と呼ばれることの方が多くなっています。

つまりこれは大人も??と考えてしまいます。

私の場合で言うと、高校を卒業してから眼鏡をかけ始めたので、成長に伴って起こる軸性近視の可能性は少ないと考えられます。もしそうであれば、私の毛様体筋もほぐしてやれば案外視力が回復するのかもしれないと思って、最近は外では眼鏡を取って生活しています。

筋肉を緩めるミネラル

ところで、毛様体筋の硬直を緩めるにはどうしたらよいのでしょうか?

ここで期待されるのがマグネシウムです。

マグネシウムはヒトの体内で約300種類以上の酵素反応の補酵素として利用される体内で2番目に多いミネラルですが、その中の一つに筋肉弛緩という役割があります。

拮抗ミネラルであるカルシウムが筋収縮、マグネシウムが筋弛緩に関する役割を担っています。

細胞内でカルシウムが過剰でマグネシウムが不足していると、筋肉が攣ったり瞼の痙攣などの症状が現れたりするのは、弛緩の作用が弱く収縮の作用が強く出すぎるためです。

ここまでくれば、マグネシウムを積極的に摂って、タンパク質過多になりすぎない食事にして、毛様体筋を緩めるトレーニング(遠くを見るトレーニング)を行えば、近視も改善できるのではないかと期待できるようになります。

というか、マグネシウムが近視改善に効果があるという話がすでにあるのではないかと思って、ワクワクしながら調べてみたのですが、どうやらそのような事例はないようです(笑) (ストレス解消や睡眠不足と関連する話が数件あるのみ)

ですので、マグネシウムで毛様体筋が緩むかもしれないというのは、今のところ完全に私の仮説(独り言)になります。

でもやらないよりはマシだろうと思って、最近はマグネシウムちょい足し料理が多くなっています。

最後に

眼科に行って医師が娘の目を覗いて最初に言った言葉が、「ワーナップダー(うわー悪いな)」でした。

その瞬間から、頭の中は「え?何故?」でいっぱいでした。

それからいろんなことを調べ、ここまで書いてきたような結論にたどり着いたのですが、食事や生活習慣が組み合わさって現在の娘の近視の状態が出来上がっていることをよーく理解することができました(多分ですが…笑)。

糖質制限と高タンパク食。

我が家は子ども達にプロテインを与えることはしてませんでしたが、動物性タンパク質は間食も含めほぼ際限なく食べさせてきました。

卵、チーズ、肉、いわゆるMECに魚介類も加えて食べさせていました。

 

「タンパク質をいっぱい食べたらお父さんみたいに大きくなるよ」

いつも言っていた私のこの言葉が、娘の食欲以上にタンパク質を食べさせてしまった原因になっていたような気がしてなりません。

 

高タンパク食と児童の近視に関する大規模な調査が、2012年に北京で行われています。

この調査では北京の子どもたちの近視は、年齢、女性、親の近視、社会的経済背景、読書時の照明、日々の勉強時間などに加え、タンパク質の摂取量が多いことも関連していると報告しています。

一方、1958年のLANCETの論文によると、近視の増加は動物性たんぱく質の摂取量が低いグループで多くなっていると報告されています。

このような相反するデータが出てくるケースは医学論文では一般的ですが、実はこの二つの事実はどちらも真実である可能性が高いと思います。

タンパク質が多い食事の場合は成長ホルモンが過剰になることによって眼球が大きくなることが考えられます。一方で、動物性たんぱく質が少ない場合は、多くの場合炭水化物が多くなっています。

炭水化物が多くなると、今度はインスリンやIGF(インスリン様成長因子)が多く分泌されるようになり、これもまた同化ホルモンであるため眼球を大きくすることに貢献します。

たがしゅう先生もブログでこのことについて言及されています。

 

つまり、子どもの食事と近視に関しては、高タンパクに偏りすぎても、高炭水化物に偏りすぎても近視になりやすくなると言うことができると思います。

じゃあ一体どこを目安に食べさせればいいんだ?
カラミはいつも周りを混乱させるだけだ!

という声がまた聞こえてきそうですが(笑)

私は結局は子供の「食べたい」という食欲センサーに頼ることが一番正しいのではないかと思います。逆に食欲センサーを狂わせる食べ物(砂糖や加工食品)を食べさせないようにすることも一つの答えになるのではないかと思います。

最近では子どもの高タンパク食はもはや当たり前のように言われていたりすることもあり、中にはプロテインを与えているお母さんもいるようです。しかしプロテインも所詮加工食品であり、子どもの食欲以上のタンパク質が簡単にお腹の中に入ってくることになります。

1日〇〇g/kgは必要という栄養学的な数値に捕らわれずに、子どもの体の声を一緒に聴いてあげることが大事であり、「食べなければならない」という洗脳によって子どもの大事なセンサーを乱してしまわないことが大事なんだと、この件を通じて私は学ばされました。

 

娘の視力は検査時よりは上がってきているように感じます。私の裸眼が0.4くらいですが、私が裸眼では見えない物まで確実に見え始めています。

これまでやってきたことは、家の中では近くを見てすぐに遠くを見るという練習、お絵描きの時は姿勢をよくすること、外で遊ぶときは団地の側面に書かれている棟数や文字を読むゲーム、そして遠くの空を飛んでいる飛行機を探すゲームです。食事は、高タンパク食も止め普通高栄養食という感じです。炭水化物も何かしら3食食べています。

 

何はともあれ、成長ホルモンがいくら過剰に出て眼球が必要以上に大きくなっていたとしても、4歳の娘の眼窩に大人の大きさ以上の眼球が入っていることは想像しにくいことです。とすれば、毛様体筋さえ鍛えれば視力は回復するだろうと思って、当分は眼鏡をかけずに様子を見てみようと思います。

6歳までに快復しなければ、眼鏡も決断しなければなりません。

あまりに放置していると弱視といわれる状態になってしまう可能性もあるので注意が必要です。

 

今回の話は糖質制限に限らず、子どもの視力が落ち始めた時にタンパク質過多や炭水化物過多な食事、近くばかりを見ている生活習慣になっていないか見直すきっかけにもなるのではないかと思っています。

早めに気づくことができれば眼鏡人生を回避させてあげることも可能だと信じています。

 

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