間欠的ファスティングとLCHF食で起こりうる影響の懸念

間欠的ファスティングとLCHF食で起こりうる影響の懸念

 

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間欠的ファスティングとLCHF食で起こりうる影響への懸念

 

ファスティング中に手足の酷い冷えを感じるのですが、これは普通でしょうか?特に夜に感じます。REE(Resting Energy Expenditure(安静時エネルギー消費(いわゆる飢餓モード))の兆候ではないことを願ってます。

いいえ、冷えは普通ではありません。REEに向かっていることを意味します。食べる日に十分食べるようにしてください。

私は朝食をスキップすることから間欠的ファスティングを始めました。今日、私はMedXpでこれを見ました→ In study, skipping meals is linked to abdominal weight gain(食事を飛ばすことは腹部の体重増加にリンクしている) この研究では低炭水化物ダイエットが行われていないと確信していますが、先生はどう思われますか?

これは動物実験であり、無視して構いません。常に食べ続けないといけないということを証明している(つもりの)ほとんどの研究は、何も証明できていません。

体重を減らすために常に食べ続ける?私はそう思わない。

 私の医療関係者は完全にLCHF食にのめりこんでいます。実際に、全ての患者に対してそれを提唱しています。私自身は、LCHF食だけでは減量に関しては限界がありました。筋肉は増えているのですが、4ヶ月の厳格なLCHF食(軽度から中程度のケトーシス)では減量は最小限でした。現在は16:8ファスティングを行っていますが、私の担当医はファスティングに完全に反対の立場です。明らかにタンパク質分解の状態であると彼は主張します。飢餓モードやその他のそのようなことに関しては何も言及しませんでした。間欠的ファスティングによって身体のタンパク質レベルが常に影響を受けるという懸念だけです。これについてはどう思われますか?貯蔵された脂肪と同じようにタンパク質も使われるのでしょうか?もしそうなら8時間の間にできるだけたくさんのタンパク質を摂取して補うべきなのでしょうか?

16:8ファスティングでも4日間のファスティングであっても、タンパク質の損失は最小限です。それはただの神話に過ぎません。詳細は私のブログstarting with part Iを参照してください。

もしタンパク質(筋肉)をエネルギーとして燃やし始めるなら、なぜ身体はエネルギーを脂肪として貯蓄するのでしょうか?

答えはそうではないということです。ただの神話です。

 先生の経験で、ファスティングによって胆嚢に悪影響があったことはありますか?私は以前14日間500cal/dayの脂肪無しのダイエットをしてきました。Low-carbダイエットに戻ったあと、再び脂肪を食べたときに胆嚢領域に痛みを感じました。ファスティングを行うことによって、胆嚢が機能しない時間をつくってしまうと(何も食べないので胆汁を生成する必要がない)、再びこの痛みを再発させてしまうのではないかと心配しています。先生はどのように考えますか?

私達の経験では、ファスティングによって胆石や胆汁疝痛に問題が起こったことはまだありません。私は文字通り何百万人もの定期的なファスティングによって、胆嚢の問題のいかなる議論もまだ見たことがありません。

私は間欠的ファスティングや長期ファスティングで甲状腺、特に甲状腺機能低下症(または橋本病)に関する問題について調べています。これについて何か教えて頂けますか?

重度のヨード欠乏症にならない限り、ファスティングは甲状腺機能低下症を引き起こしません。橋本病は自己免疫疾患であり、食生活にはあまり関係がありません。

しかしファスティングには多くの問題があります。最も一般的なものは、便秘、頭痛、飢餓感です。これらに対処する方法はあります。多くの医薬品も、空腹時に問題を引き起こす可能性があり、医師と話し合う必要があります。

これより深刻な問題については、通常はファスティングによるものではないので調査すべきです。

ファスティング中に筋肉が失われることはありますか?減量に関する研究では、筋肉の破壊を防ぐためにプロテインを患者に与えているものもあります。これは理にかなっているのでしょうか?

いいえ、違います。私は a multi-part seriesで断食生理学を取り上げています。

食事後の最初の24時間で、糖新生の材料としてアミノ酸(食事性のタンパク質由来)を使用します。その後、トリグリセリドから分解されたグリセロールが材料を供給し始めます。タンパク質(筋肉など)はファスティング中は保存されます。

あなた自身に尋ねてみてください。余分なエネルギーを脂肪として貯蔵するように母なる大自然は設計してくれたのに、エネルギーが必要になった途端、脂肪の代わりにタンパク質を燃やし始めると思いますか?

そんなことはない。

タンパク質は保存され、脂肪がファスティング中に燃料として燃焼されるんです。

私は医学的なアドバイスを求めているわけではなく、下記のような仮説的な状況において、先生が一般的にどのように考えているのかをお聞きしたいです。体重が重く、2型糖尿病と診断され、数年間インスリン治療を受けていた人がいたとします。翌日全ての薬を止めて、三日間のファスティングをさせます。全ての断薬は、このような人達に危険な領域の低血糖を経験させるでしょうか?糖尿病でない人では、ファスティングをしても血糖値が下がることはありません。しかし糖尿病患者がインスリン産生を増やすような薬を使用して、ファスティングを行うことは危険じゃないかと考えました。

そうです。糖尿病の場合は、高血糖と低血糖の両方が起こり得ます。これは常に医師の監督の下で行わなければなりません。あなたが指摘しているように、非糖尿病では、このような低血糖は起こりませんが、インスリンレベルのベースラインが高い糖尿病患者では、かなり可能性が高くなります。

私達はこれまで、非常に高用量のインスリンを使用してきた糖尿病患者が投薬を中止させることは出来ましたが、全ての断薬によって低血糖になりました。通常は数週間でなくなりますが、その間は、患者は症状を呈することがあります。

 

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2型糖尿病患者が薬を飲まずにファスティングをすると、酷い低血糖症になる可能性があることを私は知りました。そしてそのことについて心配しています。私は現在60歳で、17年間2型糖尿病です(メトホルミンに対する酷い副作用があったので、インスリンは15年間)。2年前にゆるいLCHF食を開始する前は、一日に100 iu のインスリンを使用していました。そして一年半後には29 units/dayまで減らすことができました。さらに先生のビデオを見て、インスリンを完全にやめようと決心して、一ヶ月前から、より厳格なLCHF食を食べるようにしました。食事は一日に2回、24時間ファスティングを数回行い、先月は一週間に数回1-3unitを使用しただけでした(血糖値を10mmol以下にキープするように心がけています)。今月はほとんどインスリンの使用無しで、血糖値は7-10mmol/Lでした。現在は水だけで一日ファスティングをしていて、気分はいいです。睡眠中に低血糖になるリスクがあるのだろうか?と感じています。私がそれをゆっくりと摂取して、ほとんど炭水化物を必要としないことに慣れても、本当に低血糖のリスクはあるのでしょうか?Pre-diabetes(境界型?)の人達も低血糖になるのでしょうか?そういう時は2型糖尿病の人はどのようにファスティングをすればよいのでしょうか?寝る前の最低血糖レベルというのはありますか?何か食べるべきものはありますか?

薬を飲んでない限り、身体は低血糖を避けるために、グルコースの産生を開始します。私達は時々薬を使用していない人達においても低血糖を観察することがありますが、これは通常インスリンを止めたばかりで、糖新生のメカニズムが「錆びて」いる状態だと考えられます。これは通常、数週間で改善されますが、長く継続することもあります。

私は最近、ファスティングが腸内細菌に悪影響を与えうるという話を聞きました(最近は何でも腸内細菌の話に結びつくようですが…)。これについて何か聞いたことはありますか?

あなたが食べるもの、あるいは食べないものは全て腸内細菌に影響を与えます。しかし、それが重要であるかどうかは別の問題です。私はそれが重要ではないと考える傾向がありますが、エビデンスもほとんどありません。

私は24時間ファスティングとより長いファスティングを組み合わせてみようと思っています。二週間ごとに3日間ファスティングを行ったり、3週間ごとに7日間のファスティングを行ったり、フレキシブルにやっています。ファスティング中の気分もとても良いです。仕事もしているし、自転車で通勤して、週に2,3回はジムで運動もしています(それほど規則的ではない)。薬も飲んでないし健康も問題もありません。どれくらいの頻度でファスティングをすべきかということについて何か反対意見はありますか?先生のブログでファスティングを記事を読んだり、youtubeで先生の素晴らしい講義を聴いたりして、それが個々に独立したものであって、気分が良い限り、実験を自由に行ってよいということは理解しています。しかし、短期間のファスティング(24時間ファスティング)と長期間のファスティングを頻繁に行うのはやはり少し怖いなと思っています(たとえ私が看護師であっても)。

あなたの気分がいいのなら、妊娠中、授乳中でない限り、禁止事項はありません。また糖尿病なら、薬を調整する必要があります。

先生の発言にはとても意味があります。しかし私はファスティングをしようとすると、酷い吐き気を感じます。吐き気を和らげ、予防するためにできることはありますでしょうか?

最も一般的な理由は薬剤、特に鉄とアスピリンです。まずはそれらをチェックしてみてください。それ以外の場合は、より長い期間のファスティングの積み重ねが必要です。

私はファスティングがノルエピネフリンの血中濃度を押し上げる可能性があると理解しています。私の夫は発作性心房細動(不整脈の一種)を持っています。ファスティングをすると、不整脈を起こしやすくなるのでしょうか?

それは確かに有り得ます。もしそれが起こったら、すぐに止めるべきです。

私はIt Starts With Food (Dallas and Melissa Hartwing)という本に関して先生の意見を聞きたいです。彼らのプログラム「Whole 30」は良く知られています。私は具体的に二つのことにおいて、先生の意見に興味を持っています。ファスティングと頻回食について、彼らは一日に三回食べるように勧めています。しかも、たとえお腹が空いていなくても、朝起きたらすぐに食事を摂るように提案しています。私は先生のブログを基に、彼らの主張には同意していませんが、彼らはもし朝に空腹感を感じないのであれば、あなたのホルモンの順序に異常が生じていることを示していると主張しています…。彼らはレプチンが私達の消費量に関係していて、もし食べ始めるのが遅すぎると、全てのプロセスが中断され、レプチンとコルチゾールの値が悪くなると主張します。また、ファスティングに関しては、食事をしない時間を長時間持つことは(8時間以上)、コルチゾールのコントロールに対してあまりにもストレスフルで良くないと言っています。そしてそれはストレスレベルを高めるとも。彼らはコルチゾールが体脂肪やその他を保護すると主張します。私の質問は、コルチゾールとファスティングについての研究はありますか?先生の患者さんでコルチゾールを測定されたことはありますか?朝空腹を感じないことは普通ですよね?私がそのときに明らかに食べたくないものを詰め込む必要はないですよね?

朝、お腹が空いてないのなら、食べるべきではないと私は思います。これは「自分の身体の声を聞く」と言われますが、ホルモンがめちゃくちゃになっていることを意味するのではなく、身体が食べる必要がないことを伝えていることを意味します。だから食べるべきではありません。

レプチンは朝食をスキップすることによって影響を受ける可能性は低いです。何かでっち上げられているようにも聞こえます。コンスタントに食べる必要もありません。また、食事を飛ばすことがコルチゾールを上げることもありません。

体重を減らそうとしている時に、お腹が空いてないのに頑張って食べようとすることが何の助けになるのか私には分かりません。

実際コルチゾールとファスティングに関する研究はほとんどありません。あってもほとんどは矛盾しています。私は自分のクリニックで患者のコルチゾールを測定していませんが、あなたの問題がコルチゾール(ストレス)と関連しているのなら、食事法を変えてもあまり効果はないでしょう。代わりに、ストレスリリーフ(瞑想、ヨガ、マッサージ、pain management(痛み管理?))が必要です。私は食事法に関する課題についてこだわりたいと思ってます。

コルチゾールは、普通、日動リズムとして朝に高まります。これ自体は普通であり、誰にでも見られます。これは朝に貯蔵された糖分の一部を午後に放出して次の日のためのエネルギーを与えるのに役立っています。

従って、身体はすでにエネルギーが与えられているので、食べる必要がないんです。何も食べることなく、どんなことをするにも利用できるだけのたくさんの糖分を持っているんです。身体はすでに「(糖分で)酔っ払い」の状態なので、空腹感を感じないのです。朝の空腹感というのは、起きたらすぐに食べるという数十年間続いた慣習によって得られたものです。

腎臓結石とケトーシスに関連性はありますか?このような食事法が血液や尿PH、あるいは結石の確率を高めるようなことに影響を与えると考えてますか?また、このプランに沿っている間に、やるべき予防措置はありますでしょうか?

水分がきちんと排出されていれば、関連性はありません。ファスティング中は、塩分や電解質だけでなく水分も十分に摂ることが重要です。これが腎臓結石を防ぐことに繋がります。

最近、ケトジェニックダイエットが腎尿細管アシドーシスに繋がることを知りました。どうすればよいでしょうか?これについてどのようにお考えですか?

私は心配していません。腎臓専門医として、私はRTAの全ての症例を参照しており、過去15年間で3~4例のみを見たことがあります。そしてその全てが食事とは無関係でした。RTAはケトジェニックダイエットに関する私の関心事の中で最も低い事柄です。

 

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