ダイエットで生理が止まる原因と復活させる為の8つの栄養素

ダイエットで生理が止まる原因と復活させる為の8つの栄養素

糖質制限やMEC食で生理が止まってしまう原因は体が脂肪をエネルギー源としてみていないことが原因

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糖質制限ダイエットやMEC食に限らず、急なダイエットによって生理が来なくなってしまったという女性はたくさんいます。

完全に止まってしまわなくても、月経不順になったり、経血量が極端に少なくなったり、さらには脱毛を併症してしまうこともあるようです。またそれが切っ掛けで摂食障害に至ってしまう人も…。

現状で考えられる主な原因は三つあります。

性ホルモンの材料であるコレステロールが副腎皮質ホルモンの産生に回された

ダイエットをしている本人はストレスを感じずに順調に体重を減らしていたとしても、体重減少は体にとっては大きなストレスとなることがあります。体がこのようなストレスを感じ取ると、ストレスホルモンであるコルチゾールアルドステロンが副腎という臓器から大量に産生され始めます。

実は月経周期を司る女性ホルモン(エストロゲンプロゲステロン)と副腎皮質ホルモンであるコルチゾールアルドステロンは、どちらもコレステロールが原料です。

体重減少によるストレスにより、コルチゾールが大量に分泌されれば、体内のコレステロールはコルチゾールの産生に回され、女性ホルモンは後回しにされてしまいます。

その結果、月経周期を制御する女性ホルモンが分泌されなくなり、無月経や過小月経、あるいは十分に卵胞が発育しないまま排卵してしまう頻発月経などを発症してしまいます。

体が脂肪をエネルギー源として認識できない

糖質制限ダイエットやMEC食などでは、糖質をカットし代わりに脂肪から生み出されるケトン体をエネルギー源として使用します。

しかし、長い間糖質過多の生活をしていると、体が糖質代謝に慣れきってしまい、脂肪が大量に摂取されてもエネルギー源として認識できない場合があります。

そうすると、体はエネルギーの消費を抑えようとして、いわゆる冬眠状態に入ろうとしてしまいます(Low T3症候群甲状腺ホルモン低下症など)。

このときに、生理がとまってしまったり、生理不順になってしまったりします。

ビタミン、ミネラル不足によりクエン酸回路や電子伝達系を回すことができない

体が脂肪をエネルギー源としてみなすことができても、細胞内の必要なビタミンやミネラルが不足していると、ミトコンドリア内でクエン酸回路や電子伝達系を回してエネルギーを生産することができなくなります。

このとき、体はエネルギー不足の危機を感じ取り、やはりコルチゾールを産生し始めます。

その結果、無月経や月経不順が起こったりします。

 

以上がダイエットによって月経異常が起こる原因です。

これらの原因を元に、摂取すべき栄養素を考察します。

 

糖質制限ダイエットを始めて月経異常になった場合はLowT3の可能性が高いです。こちらの記事を参照ください。

 

1.脂肪

そもそも、カロリーが足りていないという場合があります。

特に糖質制限ダイエットを始めた方で、カロリー制限も一緒に行えばさらに効率がいいのではないかと考える女性もいるようですが、これは最も危険な方法です。

糖質と脂肪を同時にカットすることは餓死に繋がる非常に危険な食事です。

そのことをしっかり理解して、特に長鎖脂肪酸を多く含むバター生クリーム、オメガ3を多く含む魚油エゴマ油亜麻仁油、中鎖脂肪酸を多く含むココナッツオイルなど、自分に合う良質な脂肪酸を積極的に摂取します。

2. コレステロール

コレステロールと言うと悪いイメージばかりが付きまとうかもしれませんが、実際には上で説明したとおり、体の様々な機能を司るホルモンの材料となっています。

これが足りなくなれば、ホルモンが正常な機能を働かせることが難しくなります。

本来、体内のコレステロールの8割は体内で合成されたものであり、食事によってコレステロールの値が変化することはほとんどないと言われています。

しかし、極度に少なくなったり、あるいは極度に高くなったりすると、体内で合成されるコレステロールの量が調整され、正常値に戻そうとする機能が働きます。これをフィードバック機能といいます。

体がストレスを感じ取り、コルチゾールばかりにコレステロールが使われると、一時的に体内のコレステロールが不足します。

コレステロールを増やすには、コレステロールを多く含む食品を食べるよりも、脂肪(特に長鎖脂肪酸)とタンパク質を積極的に摂取します。コレステロールはLDL(悪玉コレステロール)の数値を上げることを目標にします。

3. ビタミンE

ビタミンEはもともと抗不妊因子として発見された栄養素です。脳の下垂体や副腎などのホルモンを産生する臓器にビタミンE含有量が多いことが知られています。

つまり、ビタミンEとホルモン分泌には深い関係があります。

ビタミンEを積極的に摂取すると、卵巣重量の増加、排卵の促進、黄体の増加が見られ、生理周期の正常化を促すといわれています。

ビタミンEは小麦ふすまやアーモンドなどに多く含まれますが、緊急を要する場合はトコフェロール・トコトリエノールサプリメントがお勧めです。

4. ビタミンB群

ビタミンB群は豚肉に多く含まれている

TCAサイクル(クエン酸回路)をしっかり回すためには、ビタミンB1、B2、B6やナイアシンなどのビタミンB群が補酵素として必要になります。

これらが不足している場合は、TCAサイクル(クエン酸回路)回すことが出来ません。

ビタミンB1 豚ヒレ、豚モモなど豚肉
ビタミンB2 豚レバー、牛レバー、鶏レバー
ビタミンB3(ナイアシン) マグロやかつおなどの赤身魚、たらこ、明太子、豚レバー
ビタミンB5(パントテン酸) 豚レバー、牛レバー、鶏レバー、納豆、卵黄
ビタミンB6 にんにく、まぐろ、かつお、牛レバー、鶏レバー
ビタミンB9(葉酸) 鶏レバー、牛レバー、菜の花、枝豆、ほうれん草
ビタミンB12 牛レバー、鶏レバー、牡蠣、さんま、あさり、牛乳

またB-50、B-100などビタミンBコンプレックスのサプリメントを使うことも有効です。

5.亜鉛、マグネシウム

牡蠣には亜鉛が豊富に含まれている

TCAサイクル(クエン酸回路)を回すのに必要なミネラルは、亜鉛とマグネシウムです。

これらを含む食材も積極的に摂っていきます。

亜鉛 牡蠣、豚レバー、牛肉
マグネシウム 大豆、煮干、干しエビ、あおさ

緊急の場合はサプリメントも有効です。

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6. 鉄分

レバーは鉄分たっぷり

ミトコンドリア内では、TCAサイクル(クエン酸回路)の次に電子伝達系によってエネルギー生産が行われます。

電子伝達系で必要となるミネラルが鉄です。

これはサプリメントが手っ取り早いです。食物だけでは、貯蔵鉄は上がりにくいといわれます。目標は100ng/ml、最低50ng/mlです。

日本の女性の基準は5ng/ml以上であるため、病院で血液検査をやっても大抵は大丈夫だと診断されますが、これは世界的に見て異常な数値です(韓国では40ng/ml以上)。

サプリメントは藤川徳美先生が推奨する、nowアイアン、アドバンスドフェロケルがお勧めです。

もしくは、近くにオーソモレキュラー療法に基づく病院があれば、そこで体全体の栄養状態を見てもらいサプリメントを出してもらうのも良いかもしれません。(保険対象外です)

7. L-カルニチン

羊肉はLカルニチンが豊富

脂肪酸は細胞内でアシルCoAに変換された後、カルニチンに乗せられてミトコンドリア内に入っていきます。

脂肪酸や飽和脂肪酸を効率よくミトコンドリアに送り込むには、細胞内にL-カルニチンを豊富に用意しておくことが重要です。

L-カルニチンは肉に多く含まれますが、特に羊肉(マトン、ラム)に多く含まれます。

MCTオイル(ココナッツオイル)などの中鎖脂肪酸は、文献によってL-カルニチンが必要だと言われたり必要ないといわれたりします。必要でなくても、L-カルニチンの存在によって速やかに進入することができるようになるといわれています。

バターなどに含まれる短鎖脂肪酸は、一人でミトコンドリア内に進入することができます。

サプリメントもあります。

8. 糖質

糖質を摂取する

最後は糖質(炭水化物)です。

糖質制限やMEC食によるダイエットによって月経異常が生じた場合は、上記に挙げた栄養素が補充されるまでは、いったん糖質制限を解除し、糖質を摂取するという方法もあります。

体にエネルギー源が供給されることを伝え、副腎皮質ホルモンの産生を抑えることが目的です。

しかし、潜在的に上記のビタミンやミネラルが不足したままであれば、糖質制限を再開したときに再び生理が止まることも考えられます。月経が復活したら、その間に上記の栄養素をしっかりと摂取しておく必要があります。

まとめ

急激なダイエットによる月経異常の場合の対処法について考えてみました。

これらの対処法は医学に基づくものではなく、あくまでも生化学的な観点から考察したものであり、改善を保証するものではありません。また、経験に基づくものでもありません。

今後、気付いたことがあればさらに追加していきたいと思います。

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Reference

 

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